前日19日 今回は早めの13;00に出発です。
隊長、ゆかいさんの順でピックアップし、ちょっと遅めの昼食タイム。
いつものカレー屋さんにて これまたいつもの場所に座り、もちろんのこと
いつものメニューを注文します (笑)
登山前の恒例カツカレー 2辛 普通盛り コレ大事(笑)
東北 ~ 北関東 ~ 関越 ~ 上信越 ~ 長野 ~ 中央自動車と乗り継ぎ、伊那ICで降り
登山口がある戸台口駐車場 手前に21:00過ぎ到着です。
えっ? なぜ手前かってですよね
【photo by ゆかいさん】
駐車場を目前に、凍結で最後の下り坂がツルツル・・・
何とか下れたにしろ 登ってこれなく恐れがあるので、戸台山荘近くの
道路脇に邪魔にならない様 駐車しました。
現に路面状況が分からず突っ込んでしまい、段差で腹下を擦り慌てて止まるもスリップ・・・
バックで戻ろうとするも、フルタイムの4WDですら登れなくなりました。チェーン等の装備を
持っていかったので、後は人の手を借りるしかありません。 隊長とゆかいさんに押してもらい
何とか脱出できましたが、一人だったら確実に脱出不可能になるところでした。
次回からはチェーン等の装備は必須ですね。
寝床の準備を整え、安全登山を祈願しかんぱ~い ♪
モブログ を上げたのはここからでした。
22:50 就寝
2:00 起床
各自準備を整え、胃に炭水化物を放り込みます。
Jv隊長が登山届を提出します。
3:18分出発!!
ここから八丁坂の登り口までは河原歩き。 出発時の温度は-11度。
ただでさえ不安定な石の上には薄らと雪が・・・、滑らないように慎重に歩を進めていきます。
所々、川越えをしていきます。
6時27分 ザックを下ろし小休止
大休止といきたいところですが、厳冬期の休憩は瞬く間に体が冷えてくるので
とりたくてもとることが出来ません・・・。
丸太も無事クリアーし、7時9分 八丁坂の登り口まで到着しました。
ここで長かった河原歩きも終わりになり、やっと登山道らしくなるのですがいきなりの急登・・・
直ぐにトラバース気味にまわりこんで登る箇所に差し掛かるのですが、凍結した
雪面にノーアイゼンでは踏ん張りが効かず 滑ってしまう危険性があります。
先頭を行くゆかいさんの判断で 安全地帯まで戻りアイゼンを装着します。
小休止で速やかに行動食を摂ります。ちなみにおにぎりはパリパリの冷凍おにぎり
になっていますが・・・
時折、樹林帯の間から仙丈の稜線が見えます。
「あれが南アルプスの女王かぁ~」と、その姿にうっとり。。。
しかし、稜線上はかなりの強風で雪が舞っています・・・。
一定のリズムで折り返す適度な勾配の登山道は、踏み固められた上に積もった
積雪量はたいしたことなく、路面コンディションも悪くありません。
このペースで順調に標高を上げて行ければ、北沢峠にはさほどタイムオーバーしないで
到着することが出来るだろうと予想されます。
しかし・・・、標高1,800m辺りから状況がガラッと変わってきました。
足首位までの積雪で、足元の歩には多少の抵抗を感じるようになり、
時には壺足でクリアーしなくてはいけない場面も。
【photo by ゆかいさん】
【photo by ゆかいさん】
この辺りから股関節と太ももに違和感を感じ始めました。
再び樹林帯に入れば、今度は積雪の表面だけが固くなって中は柔らかい状態の「もなか雪」に
変わってきました。踏み抜いてしまうと とても歩きにくく、なんとか踏み抜かないようにと一歩一歩
慎重に歩を進めるも、どうしても踏み抜いてしまいます。正月からの不摂生で、5㎏増加した81kg
の体重がこの場面で影響してくるとは・・・ いつまで続くか分からないもなか雪の踏み抜き地獄
には、肉体的にも精神的にも滅入っていき、違和感を感じていた股関節と太ももは徐々に痛みに
変わっていきました。
振り返ればゆかいさんが足をつってしまい 倒れこんでいます・・・。
ここまで来るのに最後は気力と根性で登ってきましたが、今まで経験したことのない
耐え難い痛みが襲ってきます。
トップを行く自分がここで弱音を吐くわけにいきませんが、気持ちと体は正反対・・・
もしこれ以上無理をして一歩も動けなくなってしまったら・・・
オーバーかもしれませんが、それは生死に関わる危険な状態になることを意味します。
これ以上の無理はかえって仲間に迷惑を掛けてしまう・・・。
悔しいですが、「自分の体力はこんなもんか・・」と情けない思いで倒れこむようにひざまずき、
そのまましばらく蹲ってしまいました・・。
【photo by ゆかいさん】
ゆかいさんより鎮痛剤をいただき飲みます。
ここからは Jv隊長にトップを代わっていただき、ゆかいさんと交代で行ってもらいました。
大平山荘が見えてきました。
ん? ゆかいさん 腰ラッセル??・・・
北沢峠までは目と鼻の先ですが、ここまで到着するのに8時間掛っており、
計画タイムからすでに2時間のタイムオーバー・・・
1泊2日での山行計画ですので、今から仙丈ヶ岳を目指すのは無論無理なわけで・・・、
だとしたら北沢駒仙小屋のテン場で一泊し、翌日せめて小仙丈ヶ岳でも目指すという
手もある。 しかし、私とゆかいさんの体は既にボロボロ・・・ しかもここから先はさらに厳しい
山行が予想されます。
どんなに体調や天候等のコンディションが良くても必ず登れるなんて保証は無い。
危険なのは根拠のない自信や過信である。
下山した場合の到着時間を予測し、最終の判断をjv隊長に委ねます。
「17時前には何とか着くと思います。」
「でも、日が暮れたら危なくないですか?」
「東北より幾分日は長いから何とか大丈夫でしょう」
「今からなら間に合います。戻りましょう 」
こんなやり取りでした。 隊長から「撤退」の判断が下され、即下山開始です。
おっと、その前に 「お手上げポーズ」を! この辺がブロガー魂でしょうか (笑)
【photo by ゆかいさん】
11:27分下山開始
途中休憩するもテルモスのレモンティーは「シャーベットレモンティー」に・・・ (泣)
16:38分 戸台駐車場到着
出発から13時間20分の行程時間・・。
皆さん お疲れ様でした!!
【 ひとり言 】
甘くなかった厳冬期の3,000m峰・・・
敗退にこそ終ったが、何が問題であったか?が、明確に見えた今回の山行。
「やるべき事 全てを準備して挑んだのか?」 「決してそうではない・・」と自問自答・・・
実際、体作りの筋トレ&ストレッチを再開したのも登山10日前からだったし、積雪を
言い訳にジョギングもさっぱりしていなかったのも事実。明らかに厳冬期の3,000m峰
にチャレンジ出来る体ではなかったと思います。
減量も含め、一から体づくりのやり直しです!!
ゆかいさんのレポはコチラです。
厳冬期 仙丈ケ岳 敗退報告
ヤマレコの記事はコチラです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-271368.html
【 反省会の様子 】
伊那市の有名な焼き鳥屋さん 「昭和軒」にて
煮込み トロトロで美味かったなぁ~。。
〆は伊那市名物「ローメン」
さて、次の山行はトレーニング目的のラッセル訓練でしょうか。
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