～癒しを求めて～

　前回の続きです。


　ここまでのレポはこちらです。
　・【 新穂高温泉口～槍平小屋 】編


　

ここで隊列を変更し、僕が先頭を行きます。

ここからの道のりは、歩き始めは平坦ですが徐々に急勾配へと変化していきます・・・。　　
このままアイゼンを付けていくか？ それとも外して重さから開放されるか？　
迷いましたが後半戦に備え、できるだけ体力を温存しておきたいところですので、
一旦アイゼンを外し、状況に応じて再度装着しようということで話がまとまります。　
ですが・・・、実際には 面倒くさい 付けたり外したりは手間が掛かります...。
この辺の判断が難しいところですが、Team oki off では安全に配慮し、臨機応変な対応を
とるようにしています。

沢の側から樹林帯に入っていきます。





樹林帯を抜けると、所々のデブリの跡をトラバース気味に横切り少しずつ標高を上げて
いきます。この辺りは 未だ標高１００ｍ毎 区切りよく登っていけました。

ここで大休止。



「食える時は食っといた方がいいですよ～」　飯豊登山でのミミ顧問の教えを思い出します。

エネルギーチャージ完了！　では 行っきますよ～♪

ここからの登りは標高５０ｍずつに変更です。





ここを登り切ってもまだまだ先は遠い。。。
なんか見えてきましたけど、あの尖ってんのが「槍」？？



天気予報当たりますね～・・
午後から崩れる予報の天候は・・、ついには小雨から雪へと変わりました。。。



天候の急変に対応しハードシェルを着込みます。
おっ、　ゆかいさん　カメラを向けられればこの笑顔！





では、行きますか！　って、見上げるも全然つまってないし～。。。



トレースはありますが、雪質は緩んだ状態で微妙に滑ります。後方に続く仲間のためにも
確実なキックステップで足場を固めながら進みます。



このキックステップが標高が上がり空気が薄くなるにつれ、体力を奪い辛さを増していきます・・・

思うように足が上がらず・・、既に５０ｍから５０歩ずつしか標高を上げられなくなっています・・・。



小休止では立ってられずにひざまづいての休憩です。

横を向けばこの急斜面だし。。。　心が折れそうになりました・・・




「無心」　っていうか何も考える余裕がありません・・・。　
頭の中ではただただ５０歩までを数字を刻むだけです。

１６：０３　　何セットしたか分かりませんが・・・、ようやく・・ようよく・・・　標高３，０２０ｍ地点の
日本一高い飛騨乗越峠に辿り着きました。




見てください！　頂上に着いたかのようなこの笑顔 （笑）





テン場です。槍ヶ岳山荘まで間もなくでしょうか。



お～　あと１００ｍ ＾＾



見えましたよ ♪



１６：２２　槍ヶ岳山荘到着です！　お～ 計画時間との誤差８分です！ みんなホント頑張ったぁ～！！




この時は、疲労感というよりも ここまで無事に辿り着いた達成感と初の山小屋泊ということで
妙にテンションが上がってたなぁ～（笑）

先ずは受付を済まします。



宿泊費は前払いです。　僕らは１泊３食（内、一食は翌日のお弁当）のコースで
一人１万円を支払います。

６５０人が収容できる槍ヶ岳山荘ですが、この日の宿泊者はなんと僕らだけとか？！
「貸切りっすかぁ～！！」

部屋は団体用の個室を用意していただきました。



乾燥室もありますよ♪






隣の部屋は談話室になっていました。



部屋に戻り着替えを済ませて携帯の着信をみると仕事の電話がズラリ・・・（汗）
槍ヶ岳山荘ではDOCOMOの携帯はバリっと繋がりますので、イヤイヤ 喜んで仕事をします。（笑）


終わったら、楽しみにしていた山小屋ディナータ～イムです♪　






皆さん　ほんとお疲れさまでした！！





初の山小屋食　美味しい～ ♪

追加でおでんも頼みました。



ビール５００ｍｌ缶と３５０ｍｌ缶を飲み干し、いい感じに酔いがまわります。。。


１８時１５分　良い子の山時間　就寝ですｚｚｚ




ふと目が覚め、何気に窓の外に目をやるとガスって見えなかった「槍」の姿がハッキリと。




明日はいよいよ槍岳アタック！　晴れるといいなぁ～。。。






　Jv隊長のレポはこちらです。
　　・名峰　槍ヶ岳
　　・3,180m　の至極

　ゆかい隊員のレポはこちらです。
　　・槍ヶ岳　3180m　富士まで一望に感動！